縫いでTシャツ作れるって知ってました?
結論。手縫いでTシャツは作れます。
実際に、Tシャツを手縫いで作ってみました。着てみたら、なかなか良い感じ。
ミシンがなくても手縫いでTシャツが作れます。大丈夫、針と糸があればニット地の服はカンタンに作れます。難しい技法も特別な道具もいりません。
世の中の99%の人は、「ミシンがないとTシャツが作れない」と思い込んでいます。
だからここに、実験の結果を記します。しかも、型紙はいらないわ。私の人気YouTube「コピーメイド」の動画を参考にすればOK。後半で紹介するわね。
- なぜTシャツを作ろうと思ったのか?
- 身頃を切り取る:手縫いでTシャツを作る方法
- 脇(わき)を切る:手縫いでTシャツを作る方法
- 襟ぐりを切る:手縫いでTシャツを作る方法
- 身頃を切り取ったところ:手縫いでTシャツを作る方法
- 袖を切り取る:手縫いでTシャツを作る方法
- 前後身頃を縫い合わせる:手縫いでTシャツを作る方法
- 袖を身頃に縫いつける:手縫いでTシャツを作る方法
- 脇を縫い、服の形にする:手縫いでTシャツを作る方法
- バイアステープを作る:手縫いでTシャツを作る方法
- バイアステープで襟ぐりを仕上げる:手縫いでTシャツを作る方法
- すそを仕上げる:手縫いでTシャツを作る方法
- 袖口を仕上げる:手縫いでTシャツを作る方法
- 完成しました!手縫いでTシャツを作る方法
- まとめ:手縫いでTシャツを作る方法
なぜTシャツを作ろうと思ったのか?
そもそも、なぜTシャツを作ろうかと思ったかと言うと…売ってなかったから、なんです。
私が好きなのは、柄物のTシャツ。しかも長袖の。
でもお店に売ってるTシャツは、無地とかボーダーとか、地味なものが多くないですか?
あらゆるネットショップを探したけど、花柄の長袖Tシャツは全然売ってなくて、自分で作ることにしたんです。
それと、ミシンがなくても作れるのかな?と、単なる好奇心でネット検索したら、それを発信してる人もほとんどいなかったので、私がやることにしたの。
だから、このブログはすごいアクセスを伸ばすことになるわよ!
…というワケで、ステキなニット生地を見つけたので、早速購入。
ミシンは持ってないので、手縫いで作ってみました。
身頃を切り取る:手縫いでTシャツを作る方法
生地の「わ」が両端にくるように、観音開き状態に折りたたみます。
その上に、手持ちのTシャツを置きます。
身頃の丈は何cmにすればいい?
ちなみに、身頃の丈は何cmにすればいいかと言うと、ふつうのTシャツの着丈は、だいたい60cmなので、私は60cmぐらいのところに線をひきました。
切り取るまでの詳しいやり方は、次をお読み下さい。
脇(わき)を切る:手縫いでTシャツを作る方法
今は、袖のことは考えなくていいです。身頃だけ切り取って下さい。
袖ぐり(そでの付け根)の部分は無視して、線を引きます。
置いたTシャツの輪郭線よりも、1~2cm外側に線を引きます。
この1~2cmが縫い代になります。
襟ぐりを切る:手縫いでTシャツを作る方法
手持ちのTシャツの襟ぐりのカーブを目に焼き付けます。
そのカーブをイメージしながら、1cmの縫い代を取り、カーブ線を書く。
身頃を切り取ったところ:手縫いでTシャツを作る方法
ニット地の伸びる方向を左右に置き、身頃を切り取ったところです。
「わ」とは、生地を折りたたんだ山の部分を表します。
必ず、縫い代を付けて切り取って下さいね。
袖を切り取る:手縫いでTシャツを作る方法
自分の手持ちの服の袖の長さを測り、袖を切り取ります。
私の場合、服のサイズはM~Lぐらいで、腕の長さが50cmぐらいなので、だいたい袖丈は50~60cmの長さがあれば、ちょうど長袖の長さになると思います。
前後身頃を縫い合わせる:手縫いでTシャツを作る方法
肩線を合わせ、前後身頃を縫い合わせます。
縫い代は1cmぐらいで、半返し縫いで縫います。
詳しくは、後半に載せてる動画をご覧下さい。
袖を身頃に縫いつける:手縫いでTシャツを作る方法
このように、袖を身頃に置きます。
袖山に入れていた切り込み印を、前後身頃の境目に合わせます。
袖が身頃に縫い付けられました。
脇を縫い、服の形にする:手縫いでTシャツを作る方法
次は、前後身頃を重ねて、
整えて、Tシャツの形にします。
脇をぴったり合わせ、ピンを打ち、脇を縫い合わせます。
半返し縫いで縫い合わせます。
バイアステープを作る:手縫いでTシャツを作る方法
布をななめ45度の角度で切り、端を中表に重ねます。下の画像を参考にしてね。
下の赤いところを縫います。
伸ばすと、バイアステープのでき上がりです。
バイアステープで襟ぐりを仕上げる:手縫いでTシャツを作る方法
首が出るところを「襟(えり)ぐり」と言うんですが、その仕上げ方は、バイアステープで包む方法がカンタンです。
さっき作ったバイアステープで、襟ぐりの縫い代を包んでいきましょう。
バイアステープで、縫い代を包んでいきます。
このように重なっていますか?
まず、このように折ってから(二つ折りの状態)↓
さらにもうひと折りすれば、三つ折りになります。待ち針で止めます。
三つ折りの中に、縫い代が包まれた状態にして、まつり縫いします。
なるべく縫い目が表に出ないよう、布をすくう分量を少なくしましょう。
まつり縫いした状態は、下のようになります。
バイアステープは内側にかくれるので、エレガントな印象になりますよ。
すそを仕上げる:手縫いでTシャツを作る方法
すそを3つ折りにして、待ち針で止め、まつり縫いをします。
糸は、少しゆるませながら縫います。ニット地なので、糸が生地の伸縮についていけず、はち切れるのを防ぐためです。
袖口を仕上げる:手縫いでTシャツを作る方法
袖口も同様に、3つ折りにして、まつり縫いをします。
縫い代は、きちんと割っておきましょう。
糸は、少しゆるませながら縫うのがポイント。
完成しました!手縫いでTシャツを作る方法
着てみたら、こんな感じ。
普通のTシャツと何も遜色ないです。伸びる糸ではありませんが、脱ぎ着する時も、引っ張りすぎなければ問題ありません。
「手縫いでTシャツ作り」のポイントをまとめます。
- 縫い方は、半返し縫いとまつり縫いでOK
- 半返し縫いは、1cm進んで5mm戻るように縫えばOK(やり方は動画を見てね)
- 伸びる糸じゃなくても、ふつうの糸でゆとりを持たせて縫えばOK
- 引っ張りすぎなければ着脱に問題なし!
- 縫い代はロックミシンしなくてもほつれてきません。
このように、難しい技法も特別な道具もいりません。
生地にもよりますが、ほとんどのニット地は、切り端がほつれてきませんので、ロックミシンをかけなくても大丈夫です。
既成概念をぶっ壊す「手縫いでTシャツ」ぜひ、チャレンジしてみて下さいね!
まとめ:手縫いでTシャツを作る方法
Tシャツは作れることがおわかりいただけましたでしょうか?
ミシンが無くても、手縫いでニット地の服作りはできますので、ぜひ挑戦してみてね。
おまけ:手縫いでTシャツを作る方法
初めて服作りをする方は、生地を何cm買えばいいか?分からないかもしれません。
そこで図を書いて、シミュレーションしました。
シミュレーションによると、次のようになります。
Tシャツ1着作るのに、1.5mあれば、まず足りると思います。
おすすめ手縫いの服作りの本はこちら
手縫いでおしゃれな服作りをされている、高橋恵美子さんの本をご紹介します。
高橋さんの本で紹介されているのは、今回、このブログでご紹介したような伸びる生地の服作りではありませんが、手縫いで服作りを実践されているので、とても参考になりますよ。
高橋さんの型紙はカンタンな形で、作りやすいんですよ。
まずは手縫いで服を作ってみたい、初心者の方向けかと思います。
型紙なしで服を作るには?
型紙を作らなくても、コピーメイドの記事を参考にすれば服作りはできますよ。
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