デニムをリメイクしたバッグって、かわいいですよね。
ピンタレストでよく見かけませんか?こういう、海外のおしゃれなリメイクデニムバッグ。
ところが、いざ自分で作ってみると、こんな風になっちゃいます。
日本では下のように、パンツの正面(前後)をバッグの正面にしている作品は多いんですが、
こういう感じの方が、おしゃれだと思いませんか?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ピンタレストに載ってるのは、こんな感じ。
どこが違うんでしょうね?
日本のデニムリメイクバッグは、なんかイモ臭くてノスタルジーな感じが…。
「何が違うんだろう…?」と、何度も見比べて分かった「たった1つのポイント」。それは…
でした!また後ほど解説します。
ところがGoogle検索してみても、おしゃれに見える「生地の切り取り方」とか、作り方とかに関する詳しいドンズバ記事が日本のサイト上になかったので、自分で作って解説してみることに!
- おしゃれに見える生地の切り取り方:ジーパンを手縫いでデニムバックにリメイク
- どうやって作るの?:ジーパンを手縫いでデニムバックにリメイク
- まとめ:ジーパンを手縫いでデニムバックにリメイク
おしゃれに見える生地の切り取り方:ジーパンを手縫いでデニムバックにリメイク
コツは下のように、パンツの側面がバッグの正面になるよう、切り取るんです。
すると、おしゃれっぽくなります!ほら、こういう風に。
パンツの側面がバッグの正面にくるように仕立てると、おしゃれに見えます。
ほら、こちらも。
こういう大きめのバッグも。デニムなら生地が丈夫なので、荷物が多い人にも良さそうですね。
ところが、こちらのようになると、「なんか違う…」ってなります。
こちらもステキなんですが、なんか違うんですよね。
こちらのような、継ぎはぎ系もかわいいけど、ちょっと違うんです…(すみません)。
ただし、正面で切り取った作品でも、こういうのはカッコいいですね。
この場合、おしゃれに見える要素は何だろう…?と考えてみたところ、
- デニム自体の色落ち具合
- 持ち手がレザー
- チラ見えしてる星のレザー
- 人気のトートバッグの形
という風に、色々と工夫してあるからだと分かりました。こういう場合は、正面でもおしゃれですよね。
どうやって作るの?:ジーパンを手縫いでデニムバックにリメイク
では、実際に作っていきましょう!ワクワク。
今回は、手縫いで作っていきますので、ミシンがない人でも大丈夫。
ミシンがある方は、手縫いの工程をミシンで縫って下さればOK。
材料・道具:ジーパンをデニムバックにリメイク
使用する材料と道具は、100均でもそろうので、手軽にスタートできますよ。
まず、股下をほどいていきます。
股下をほどく:ジーパンをデニムバックにリメイク
ほどくところを間違うと、「なんか違う…ノスタルジーバッグ」になってしまうので気を付けて下さい。
ご覧下さい。ほどくのはココです↓ ここ!
内股の縫い合わせ線をほどくんです。ココをほどくから、こうなり↓
こういう風に、ジーパンの側面で切り取れるわけなんですね。↓
いらない端を切り落とし、両脇をまっすぐに整えます。
ファスナーが邪魔をしてるので、まっすぐ直線じゃなくてOK。
とりあえずは、下のようになればいいです。
ちなみに、今の段階で裏側はこうなってます。
今回は、あえてファスナーを開けて見せるデザインにします。↓
下の赤線の部分をなみ縫いして、縫い留めました。
こうした方が、少しマチが入り、端がまっすぐになりました。
両脇を縫う:ジーパンをデニムバックにリメイク
裏返して、両脇を縫います。
下のように、バッグの底布を「脚の部分」の別布から切り取ります。
詳しい寸法について
今回は、エルベシャプリエのような「台形トートバッグ」にしたいので、底の幅を8×2=16cmにします。長い方の幅は、成り行きに任せます。
寸歩のめやすを付けるため、バッグ本体の端から2cm離したところ(白線)で切ります。
4つの角はカーブさせました。お好みでOK。
ところが…
何を間違えたか、上でダメ出ししていたのに、正面に付けてしまいました。一応、スクショ載せておきますが、やっぱり何かイモくさくないですか…?
ダサく見える原因は、お尻を想起させる、この生地の切り取り方です。やっぱり、そうとしか考えられません。
気を取り直してほどきました。今度は間違えないように縫い合わせます~!
底布を本体と縫い合わせる:ジーパンをデニムバックにリメイク
底布のそれぞれの辺の2分の1のところに、合印としてノッチ(小さな切れ込み)を入れます。
本体の方にも、同様にノッチを入れておきます。ノッチ同士を合わせ待ち針で留め、バッグ本体と合わせます。
直線部分は5cmおきぐらいに留め、カーブ部分は細かく留めています。
角の縫い方:ジーパンをデニムバッグにリメイク
角のカーブを縫うのが少し難しく感じるかもしれませんが、細かい縫い目で少しずつ縫い合わせてみて下さいね。
丈夫にしたいので、半返し縫いしてます。
2枚の生地を立てるようにして持つと、縫いやすいですよ。
手縫いのよいところは、自由自在に縫えるところ。こういう縫い方は、ミシンではできないことなので、手縫いのよさが生きていますね。
裏地にポケットを付ける:ジーパンをデニムバックにリメイク
裏地は、ダルメシアン柄の生地をセレクト。デニムバッグ本体のサイズを参考にして、少し寸法にゆとりを持たせて、裏地バッグを作っておきます。
デニムバッグ本体より少し大きいぐらいでOKです。
もう1枚、底布用に切り取った長方形の生地と同じぐらいの大きさに切り、ポケットにします。
中表にたたみ、返し口を残して並縫いし、表返します。
もちろん、ポケットの形はこの通りじゃなくてもいいし、自由に作って下さいね。
縫い付ける位置に気を付け、裏地に縫い付けます。
ダルメシアン柄とデニムには、赤い糸が映えるので、縫い付ける時は赤い刺繍糸で、3mmぐらいのステッチになるよう、並縫いしました。
色んな色が入ったお得な刺繍糸はここで買いました。
裏地を縫い合わせる:ジーパンをデニムバックにリメイク
裏地の底を、裏地本体に縫い合わせます。
キレイに縫うコツ:ジーパンをデニムバッグにリメイク
裏地の脇は、このようにしっかり開くのを忘れずに。
カーブ角の縫い方:ジーパンをデニムバッグにリメイク
カーブした角は縫いにくいですが、布の持ち方にコツがあります。
生地を立てるようにして持つと、縫いやすいです。
角のカーブを縫うのが少し難しく感じるかもしれませんが、細かい縫い目で少しずつ縫い合わせてみて下さいね。
反対側からも縫い目をチェックして、うまく縫えてるか?確認しましょう。
このように縫えていればOKです。角を縫うのは楽しいです。
裏地バッグができました。
後ほど、このように合体させます。
バッグ本体の深さと同じになるよう、裏地の口を折り返しておきます。
次は、持ち手、を作り、表バッグと縫い合わせていきます。
持ち手を作る:ジーパンをデニムバックにリメイク
脚の部分から、持ち手用の生地を切り取ります。
寸法は、あなたのお好みの持ち手の幅でOKです。2本作ります。
両側から折りたたんで、丈夫にしました。待ち針を打ちます。
キャメル色の刺繍糸で3mmぐらいで並縫いしました。
持ち手ができました。長さをそろえておくと、持ち手を付ける時に調整しやすいですよ。
今回は、長めの50cmにしました。実際にピンで留めて、持ち手の長さと、どこに付けるか検討します。
今回は下のように、持ち手を付けました。
デニムの寸法によって、付ける位置を調節して下さいね。
持ち手の位置が決まったら、裏布を入れて、仮縫いします。
本体と裏を縫い合わせる:ジーパンをデニムバックにリメイク
待ち針を留めたままだと、生地が硬くて指をケガしてしまいがち。
そこで、しつけ糸で仮縫いしておくといいです。
キャメル糸で、縫い合わせます。
どうしても針が抜けない時は、下のように、ラジオペンチで引き抜きます。
針が折れないよう、ねじらず、一方向にのみ引くのがポイント。
一周、ぐるりと縫い合わせ、完成しました~!
持ってみました。
ピンタレストで見た、海外のデニムリメイクバッグに仕上がりました!
前 | 後ろ |
エルベシャプリエのトートバッグのつもりが、思っていたよりも、正方形っぽい形になってしまいました。
マチの幅をもう少し少なめにするか、サイドに台形の生地を足せばよかったかもしれません。
でも、この形でも容量はたっぷりあるので、これはこれで良しとします。
デニムパンツ特有のラベルも、そのまま生かしています。
ボタンや、リベット、ファスナーもそのまま。
ポケットも、そのまま使えます。
思い入れのあるデニムで作ると、また感慨もひとしおではないでしょうか?
カシメを留める:ジーパンをデニムバックにリメイク
飾りと持ち手の補強のために、ゴールドのカシメを打ち付けました。
リバーシブル仕様:ジーパンをデニムバックにリメイク
実はこのバッグ、リバーシブル仕様で、裏地には厚地のダルメシアン柄を使っています。
シンプルなファッションに合わせる時は、こちら側を表にして使えます。
カシメと裏地は、お好みでどうぞ。
ぜひ、あなたも作ってみてねー!
詳しいデニムリメイクバッグの動画はこちらからどうぞ!
まとめ:ジーパンを手縫いでデニムバックにリメイク
いかがでしたか? 手縫いは硬くて、針がなかなか抜けない時がありますが、ラジオペンチを併用して、何とか乗り越えられました。
1針ずつ縫うのは集中できて、なかなか楽しい工程ですよ。
ダメージのあるデニムで作る場合は、穴の補修をしてから縫った方が、後々、引っ掛けずに済むと思います。
デニムパンツの股下の縫い目をほどくのがポイント。
おしゃれなデニムリメイクバッグのお役に立てれば幸いです。
オマケ:猫の諭吉(ゆきち)
ちなみに、このデニムは主人のパンツで、匂いが付いているからか?うちの諭吉が、自分の体をこすりつけて、ゴロニャンとしてました。
猫は癒されますね。