ワンピース風トレンチコートがあとわずかで仕上がる久美子です。こんにちは!
前回は、美しい丸みのある「袖付けの仕方」についてご紹介しましたね。
この記事では、「きれいなボタンホールの縫い方」について、詳しくご紹介します。
しかも、ミシンで縫うボタンホールではありません。手縫いで作る、まるでテーラーのような美しいボタンホールです。
ここでご紹介するのは、コートやジャケットなどの厚地に用いられる「ハトメつき穴かがり」です。
試したのは、下の3種類の方法です。
- 刺繍糸6本で縫ったボタンホール
- 刺繡糸3本で縫ったボタンホール:パターンA
- 刺繡糸3本で縫ったボタンホール:パターンB
このうち、誰でもカンタンに美しく縫える「パターンA」の方法を、後ほど詳しくご紹介しますね。
- 縫う前の下準備をする
- ボタンホールを切る
- ボタンホールを縫う
この順番です。
全行程を手縫いで仕上げるので、「ミシンがなくても、服が作れるんだな~」と思って頂ければ幸いです。
刺繍糸6本でボタンホールを手縫い:ワンピース風トレンチコート
表 | 裏 |
裏側も雑ですし…。
刺繍糸3本でボタンホールを手縫い:ワンピース風トレンチコート
パターンA:刺繍糸3本でボタンホール「ブランケットステッチ」
表:パターンA | 裏:パターンA |
なかなかキレイにできたと思います。
もう1つ試してみたい縫い方「パターンB」もやってみることに。
パターンB:刺繍糸3本でボタンホール「ボタンホールステッチ」
次にご紹介する「パターンB」は、ホックを付けるときの縫い方と似ています。
実はこっちの方が一般的で、「ボタンホールステッチ」と呼ばれています。
まずは、上と同じように、ほつれ止めのボンドを塗り、下縫いします。
そして、ホックを付けるときの要領で、下から糸をすくって縫っていきます。どういうことか、試しに別の生地でやってみますね。
このように、切り込みから刺した針を出します。
このように糸をかけて、
切り込みに向かって、糸を引き締めます。
すると、こうなります。
これを連続するとこうなります。
ご覧の通り、縫い目の大きさや向きが安定しないんですね。スキマも空くし、バラバラになってしまう。
糸を引き締めるときに、生地が若干、縫い縮まるので、目がそろいにくいんだと思われます。
この縫い方で実際にやってみたところ、こうなりました。
表:パターンB | 裏:パターンB |
ちょっと縫い目が傾いているのが分かりますか?裏面もあまりキレイではありません。
先ほどのパターンAに比べ、ツヤ感もそろってない感じが気になる…。
この原因は、糸を下からすくった後、糸を引っ張る力と、糸のねじれ具合が毎回、安定しないためだと思われます。
よって、「ブランケットステッチ」のパターンAの方が、縫い目が安定しやすいと感じました。
では、パターンAとBの縫い目を比較してみましょう。どちらがキレイでしょう?
私はAの方が気に入っていて、縫い目が安定しやすいので、この記事では「パターンA」の縫い方をご紹介しますね。
パターンA:手縫いで作るボタンホールの縫い方!ワンピース風トレンチコート
ちなみに、ミシンで縫うボタンホールの作り方は、こちらで解説しています。
まとめ:手縫いで作るボタンホール・ワンピース風トレンチコート
以上、手縫いでボタンホールを作る方法をご紹介しました。
次は、ボタン付けと、すそ処理についてご紹介します。あなたも、手縫いの服作りを楽しんでみてね。
このコート作りの動画も準備中です。YouTubeに載せます。
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