たった1.5×1.5mしかない生地で、あなたなら何を作りますか?
生地屋さんのはぎれコーナーで見つけた高級ブランド、ジャンポールゴルチェの生地を使って、コクーンワンピースを作りました。
お店で生地を体に当てた時、「ストンとした筒状のワンピなら、作れそう!」と思ったんですね。
そこで、あれこれ型紙を見比べてはイメージを膨らませ…ついに、こちらに載っていた「コクーンワンピース」を作ることに。
この本は、作って着たい定番ワンピがいくつも載っていておすすめ。
いつもは裏地を付けないんですが、今回使うのはジャンポールゴルチェの高級生地。せっかくだから裏地を付けて、既製服っぽい仕上がりにしてみました。
この本の作り方には裏地が付いていないので、身頃の型紙から見返し分を取り、2cm幅の縫い代を付ける手順でやることに。
また、前半で裁断ミスをしてしまったんですが、そのおかげでこの生地の個性をより一層、活かした仕上がりになりました。
たとえ切り間違えてもアイデア次第でリカバリーできること、裏地付きワンピースの作り方についてご紹介します。端のジグザク処理は省略しています。
- ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- 生地を裁断する:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- 前後見返しを作る:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- 前身頃を作る:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- 後身頃を作る:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- 肩を縫い合わせる:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- コンシールファスナーを付ける:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- 両脇を縫い合わせる:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- 裾(すそ)処理する:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- リボンを付ける:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
- まとめ:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
下のような型紙を使います。
生地を裁断する:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
生地は幅1.5m×1.5m、型紙は下のように置き、裁断します。
前後見返し
前身頃
前後見返しを作る:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
後ろ見返しにも裏地を付けます。
前見返しにも裏地を付けます。裏地のダーツを縫ってから見返しに付けます。
前身頃を作る:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
ダーツを入れます。
後身頃を作る:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
左後ろ身頃なんですが、ロゴが入ってしまっています。裁断した後に気づき、生地の余りもないので、活かすしかありません。
左側だけ立体的なリボンを付けて、アシンメトリーなデザインにすることをひらめきました。
実は、左下にも欠けがあるのがお分かりでしょうか?これはハギレならではの欠けで、承知の上で購入したんですが、サンプルとして切り取られてしまった部分です。
そこに、余り布を当ててリカバリー。
ここが表側から見えないように、裾の折り返し部分にします。
肩を縫い合わせる:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
表地の肩をそれぞれ縫い合わせます。
裏地の付いた見返しの肩も同様に。
それぞれ、アイロンで開いておきます。
すると、下のようになります。
表地に裏地を重ね、赤い線で示した、袖ぐりと襟ぐりのカーブを縫います。
両後ろ裏地を、肩線にできた筒状のスキマを通して表返します。
コンシールファスナーを付ける:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
あき止まりまでをザックリ5mm(下の赤線)で、あき止まりから下を2.5mm(緑)で縫います。
コンシールファスナー押さえ、コレ。持ってない方、絶対1つ買っておきましょう!
今回、この押さえがないことに気づき、標準装備のファスナー押さえを使ったんですが、縫いにくいのなんの…
コレしか手元になかった…↓
務歯のギリギリを縫いすぎて、スライダーが務歯を噛んでしまい、ファスナーが上がらず。
その度に何度もやり直し、ファスナーを付けるだけで半日もかかってしまったのは、ここだけの話にしておいて下さい。
ファスナーの生地の部分の両端を表地縫い代に縫い付けます。
ストッパーをあき止まりより2cmほど上に移動し、ニッパーで挟みます。
コンシールファスナーが付けられたところ。
コンシールファスナーの裏側を処理する:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
次に、ファスナーの裏側をキレイにしていきます。
裏から見て、ファスナーの務歯が1cm幅見えるように、アイロンで後ろ見返しと裏地を整えます。
実際に1cm幅になるよう、ファスナー周りに裏地を仮止めします。
裏地の中に手を通し、中からファスナーの生地と裏地を引き出し、下のように整えます。
先ほど、アイロンで付けた折り目を縫います。
務歯のギリギリを縫うことになりますが、務歯を縫ってしまわないように、務歯から3mmほど離れたところを縫うようにすると上手くいきます。
両脇を縫い合わせる:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
両脇を縫い合わせます。
もちろん、表地同士、裏地同士で縫います。
裾(すそ)処理する:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
裏地の裾は、三つ折りミシン。表地裾は、まつり縫いで仕上げます。
手まつりすると時間がかかるので、サクッとミシンでやりました。
表から見える縫い目はこんな感じで、さほど目立たず。
1㎜ぐらいの点が出るだけなので、手まつりとそんなに違いはないかな~と思います。
ただ、裏側から見た時の縫い目は、やはり目立ちますけどね。
もし、表から見える縫い目を短くしたいなら、縫い目幅ボタンをおして、-1や-2などにすればいいです。
時短にはなるので、興味がある方は、まつり縫いボタンが付いているなら一度、使ってみて下さい。
リボンを付ける:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
いよいよ、切りミスを隠す段階に入ります。ロゴが見えてしまってる部分にリボンをバランスよく合わせ、手縫いて付けます。
フリルのひだの邪魔にならないよう、陰になっている裏側を表地に縫い留める感じで付けました。
裏側にカギホックを付けて
完成です!
まとめ:ジャンポールゴルチェのはぎれ1.5mで作る裏地付きワンピース|ハンドメイド大人服
この生地には色んな色が使われているので、合わせるトップスを選びません。
赤のシーチングで作ったフリル付き羽織を合わせてランチへ。コクーン型なので、お腹が膨れてもキツくなく、目立ちません。
あなたもぜひ、自分で作ったお気に入りの服を着て、おでかけすることの楽しみを味わってみてはいかがでしょうか。
動画もぜひご覧下さい♡↓
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