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いい加減でも、切り間違えても服は作れる:手縫いでワンピース風トレンチコートを作る

ハンドメイド

2月中に、ワンピース風トレンチコートを完成させたいな~と思っている久美子です。こんにちは!

前回の記事では、表地を切り取りました。

この記事では、裏地を切るところと、接着芯を張る(貼る)ところをご紹介します。

「服作りはハードルが高い」と思っている方の参考になれば幸いです。

服作りは久しぶりなので、初心者ならではの視点での気づきを書いていけたらと思います。

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ワンピース風トレンチコートの作り方:型紙と生地の裁断

今、こちら「FEMALE 2010年」掲載のワンピース風トレンチコートを作っています。

裏地の型紙を置き、切り取るところまでできました。

裏地がギリギリの寸法しかなく、本に載ってる置き方では生地が足りなかったので、向きを変えたりして、置き方を工夫しました。縫い代もギリギリ。

なので、初めての人は、裏地も+30cmぐらい多めに買っておくことをおススメします。

ちなみに、今回は裏地に「サテン生地」を使いました。端が糸のようにほどけてくるので、100均で購入したライターの火であぶり、焼き固めています。

袖の裏地の切り取りミスに注意!:ワンピース風トレンチコート作り

これから服作りに挑戦する人の参考になればと思い、1か所、間違えたところをご紹介します。

それは、裏地の腕の付け根の部分です。

「袖(そで)ぐり」と呼ばれるところなんですが、裏地だけ、袖ぐりの端を「3cm」にするはずが、間違えて1cmにしてしまいました。

裏地を切り間違えた時の直し方:ワンピース風トレンチコート作り

裏地がたっぷりあれば、もう一度、別のところで切り直せばいいですが、今回、同じ裏地がもうありません。

そのまま進もうかと思いましたが、脇は「ゆとり」がないと、腕を上げたり後へ引いたとき、裏地が引きつり、最悪の場合は破れてしまうので、つぎはぎすることに!

こんな風に、裏地のハギレをつぎ足して、縫い代3cmにしました。

表側から見ると、こうなっています。このまま縫い合わせていけば、そんなに見た目は分からない仕上がりになるはず。それに、裏地なんで目立たないところですし、とりあえずセーフ。表地ならこうはいきませんけどね。

切り間違えた原因:ワンピース風トレンチコート作り

子供とおしゃべりしながら切り取っていた時に失敗しました。

あなたも、生地を「切る」時は、絶対に油断しないで下さいね。

このような切りミスを防ぐため、服作り初めての場合は、チャコで切り取り線を入れてから切った方がいいです。

切りじつけの意味とやり方:ワンピース風トレンチコート作り

表地に「切りじつけ」します。

ウール生地なので、チャコが付きにくく、チャコペーパーも持ってないので、切りじつけをして糸で印を付けることに。

超自己流のやり方で、本来の切りじつけとは少し違うかもしれませんが、自分がどこを縫えばいいかが分かればいいだけなので、カンタンにした方法をご紹介します。

切りじつけのやり方:ワンピース風トレンチコート作り

まず、型紙が付いている状態で、「ダーツ」と「ボタンを付けるところ」に、型紙の上から糸で数か所縫います。

私は、ダーツを入れるところの頂点を3か所を縫い、

後からどこを縫えばいいか分かるようにしました。

糸は、1か所につき、5cmぐらいにして切ります。

その後、型紙をそーっと外し、2枚重ねになっている生地の上側を浮かせて、「生地と生地の間の糸」を切ります。

すると、2枚とも、同じところに糸で印が付けられます。

これが、切りじつけの意味です。

切りじつけの意味:ワンピース風トレンチコート作り

私は幼い頃、母がこの作業をしているのを横で見ていましたが、何のためにしてるのか?さっぱり分かりませんでした。でも、今、自分でやってみると、「あー、こういうことだったのね。」と分かります。

要するに、チャコで印を入れる代わりに、糸で印を付けるだけの意味です。

本来は、切った後、糸が抜けないよう、アイロンで落ち着かせるようですが、長めに糸を切っているので、抜ける気配がないので、アイロンはしていません。

また、ダーツの線に沿って、数か所縫うようですが、ダーツの頂点が分かれば問題ないので、「3か所」しかしつけしていません。

この辺りが自己流ですが、とりあえず「縫って服の形にする」のが、今回の目的なので良しとします。

♣面白エピソード:切りじつけ

明らかに目立つ、白い糸が生地に付いているのを見た息子。「糸くずが付いている!」と思い、気を利かせて、こっそり糸を、全部抜いてくれたようです。

「お~い!それは切りじつけと言って、抜いたらダメなんだよっ。」と言うと、目を丸くして驚いていました。

ママのブログをちゃんと読みんさ~い!と、大笑いしました。

接着芯の張り方:ワンピース風トレンチコート作り

次は、接着芯を張ります。赤のやじるしで示したところに、接着芯を張っています。以下、「芯」と言います。

芯を貼る主な理由は、生地の補強です。

いわゆる正しい芯の貼り方は、芯が後から縮むことがあるので、生地を切る前に、生地も芯も大きめに切って、貼ってから切ります。

でも、私は面倒なのでそういう風にはしていません。芯も生地も節約してるので、あらかじめ生地に合わせて芯を切ります。

芯を貼りながら切っていったところもあるので、スキマができていますが、自分用の服なので良しとします。

アイロンの当て方も、

  • 温度はスチームで中温
  • 上から強く押さえて圧力をかける
  • 左右にスライドさせない

という風に、注意点がいくつかあります。

今回、圧力はそこまでかけてなかったので、確かに芯がプカプカ浮いてるところがありました。

でも、洗濯すれば、芯が浮いてくる場合もありますし、私はそこまで神経質にやっていません。とにかく、「ちゃっちゃと作って着たい!」これが今回の目的なんで、肩の力が抜けているソーイングです。

料理も、プロの料理人のように、こだわってじっくり作る人もいれば、とりあえず喰えりゃいい!という人もいますよね。

服づくりもそんな風に、気楽に考えれば、誰でも、いつでもスタートが切れます!

今回は、手元にあった、ふにゃふにゃの柔らかい芯を選びましたが、下のようなウールコート用の芯にしても良かったかな。

何にでも使える芯を1つ持っておくと便利。下の芯なら、使う表地の厚みにもよりますが、薄手か中手で良いと思います。

まとめ:ワンピース風トレンチコート作り

以上で、縫う前の下準備はほぼ終わり。次は、いよいよ縫っていくところをご紹介します。

私は、今はミシンを持っていないので、手縫いで服を作っています。「ミシンがないと服が作れない」と、思い込んでいる人にとっては、目からウロコになるかもしれません。

ソーイングって、実は縫う工程よりも、意外かもしれませんが「下準備」の方に、手間と時間がかかります。

ものづくりって、大概そうですよね。1番、重要そうなところよりも、そこまでに行きつく準備が肝心なことが多い。

リフォームをしていた時、その裏事情が分かっていないお客さんからは、「切って縫うだけやし簡単やろ。安くして!」などと、言われることもありましたよ~。(懐かしい)

そういう時はすかさず、私の説明が入ります。

久美子
久美子

お客様、それはですね。実際、加工するとなると、縫うまでの下準備に何時間もかかりまして、うんじゃらかんじゃら…

くどくどと、5~10分ぐらいは説明し、納得して頂いた上で料金を頂くという風にしていました。

基本的に、私が本気で話し出すと長いので、途中で「もうえぇわ。払うわ!」と根負けされる方も少なくありません。

お客様商売というのは、お店側とお客様側で、視点が違うから無理もありませんよね。

いかにカッとならずに根気強く、相手に説明し納得して頂くか?これが、人とお金を動かすコツだと学びました。

縫う工程まで進んだら後はカンタン。手縫いならミシンを出す必要もないし、ミシンを置く場所も取りません。「ミシンが重くて出せない」という方のお声も聞きます。

100均のタッパに必要な道具だけ詰め込んで、机と椅子があれば、後はのんびり縫うだけです。

今もし、新しく道具を買うなら、ミシンではなく、彫金用の工具や材料が欲しいです。これは、次の誕生日までに叶えられたらな~と思っています。
このワンピース風トレンチコート作りの全レポートは、こちらからご覧頂けます。

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