いらなくなった瓶のフタが、キレイな色と形のものだと、何かに使えないかな~?って、ついつい考えちゃいませんか?
私はゴールドが好きなので、特にこういうゴールド系の部品を見ると、ついついリメイクできないか考えてしまいます。
今回は100均のガラス瓶のいらなくなったフタを使って、ミニチュア家具のカフェテーブルを作ってみました。
さすがにボンドだけで完成させるのは無理で、金属の脚の部分は彫金のスキルが必要になってきますが、「こういうこともできるんだな~」と参考にして頂ければ幸いです。
または、これを機会に、彫金を始めてみるのも良いかもしれません。
100均瓶のフタでミニチュアカフェ風テーブルの作り方:彫金スキルを使って
使った材料・道具は、
- 瓶のフタ(直径6センチぐらい/100均)
- 円い形の木片(手芸屋さんの木工コーナー)
- 木工ボンド(100均)
- 真鍮線(直径3mm)
- ガスバーナー
- 銀ロウ(早・7分/ネットショップ)
- ピンセット(100均)
- クエン酸水(100均のクエン酸でOK)
- 紙やすり
- 研磨剤
- リューターと先端工具
↑この記事に載っている彫金道具の購入先(ネットショップ)は、すべてこちらに分かりやすくまとめています。
もし、お尋ねや疑問点があれば、コメント下さい。毎日チェックしていますので。では、早速作り方をご紹介しますね。
脚を作る:100均瓶のフタでミニチュアカフェ風テーブルの作り方:彫金スキルを使って
直径3mmの真鍮線をクロスさせて、脚の部分を作っていきます。
Amazonで買った真鍮線が、下の画像に写っています。
6cm×2本の真鍮線をクロスに重ね、片方だけ2.5mm切り取り、下のようにピタッと合わせます。
硬くてニッパーでは切れません。下のような金工用糸鋸が必要になるので、 載せておきます。
溶接部分に、フラックスという液状のものを塗ります。
これは、この後使用する、銀ロウが流れやすくするもの。
私のフラックスは乾燥してしまい、粒状になっていますので、ピンセットでつまんで乗せています。
フラックスがじゅわっと溶けるまで、ガスバーナーで真鍮線を熱します。
フラックスは、こちらが有名ですね。
銀ロウ7分を1㎜各に刻み、溶接部分に1片乗せ、先ほどと同様にバーナーで、手前の真鍮線を熱します。
ロウ片が溶ける瞬間に、ピカッと銀色に光り、液状になります。
すぐにバーナーの火を外し、火を消して下さい。
同様にして、クロス部分に、テーブルの軸となる真鍮線(長さ8cm)ぐらいを付けていきます。
溶接部分となる真鍮線の端は、クロスしている真鍮線のカーブに合わせ、丸ヤスリで少し削って曲面にしておきます。
第3の手で軸を垂直に固定したら、今度は早ロウを乗せて溶接します。
早ロウは7分ロウより融点が低く、7分ロウが溶け出す前に早ロウを溶かしてくれるので、溶接が上手くいくと下のように自立します。
融点の異なる数種類の銀ロウが、1箱に入ったお得なセットはこちら。
こういう風にパッケージ化された銀ロウ商品は、他のお店にはなく、めちゃくちゃ便利で秀逸!
ちなみに私の場合、一発では垂直に付かず、斜めになってしまったので、何度かやり直しました。
もう一度火を当てロウを溶かし、第3の手で垂直に支え、ロウがピカッと光り銀色に溶けたら、火を外してしばらくそのまま放置し、冷ますと再溶接できます。
でも、何度もこれを繰り返すと、ロウが古くなり、ポキッと折れてしまいました。そのような場合は、フラックスを付け直すところからやり直します。
慣れるまでは、数回やり直すこともあるかもしれません。
バーナーは、私はカセットガスコンロに付けるボンベに先端を付けていますが、こういう手に納まるサイズの方が使いやすいかもしれませんね。
耐熱レンガは、下のようなもので、ホームセンターにも売ってないし、送料もお得なシーホース一択でした。
私はリビングの机の上で作業しているので、耐熱レンガは必須。4個買いましたが、2個あれば十分な感じです。
穴の開いたハニカムブロックは、こちらがよく使われています。
中国配送のものは安いですが、割れて届いたので、注意しましょう。
脚を磨く:100均瓶のフタでミニチュアカフェ風テーブルの作り方:彫金スキルを使って
真鍮線をディクセル液に浸けて、酸洗いをします。
紙やすりを使って、1000番~5000番まで順番に磨き、仕上げにリューターで研磨剤を付けて磨きます。
こちらの耐水ペーパーは、彫金をする上で必須。作品を磨く時に使います。
↑こちらのセットなら、かゆいところに手が届く番手が勢ぞろいで入っています。(400~7000番)
私が紙やすりで研いだあと、1番目に使用している、中目はこちら。
真鍮なら、こちらでもOKかと思います。
2番目に使用している、仕上げ目はこちら。
こちらでもOKかと思います。
磨く時にリューター先に付ける工具は、フェルトバフ。こちらは、色々な太さが入っていて便利ですよ。
リューターはAmazonで購入しましたが、これが思いのほかお役立ち!先端工具の種類が多い。軸径は、約3mmです。
磨くと、下のように光ります。
テーブル面を作る:100均瓶のフタでミニチュアカフェ風テーブルの作り方:彫金スキルを使って
テーブル面となるのは、100均瓶のフタと、手芸店で見つけた円い木片。
こういうのでOKです。
木片は直径6cmのものを使いましたが、瓶のフタに隠れるのであれば、3cmぐらいでも構いません。
穴を開ける:100均瓶のフタでミニチュアカフェ風テーブルの作り方:彫金スキルを使って
中央部にリューターで穴を開け、後で真鍮線を差し込めるようにしておきます。
ドリルの穴径はぴったり3mmでもいいですが、私は2.3mm径のドリルしか手元になかったので、少しずつブレさせて、穴を3mmに近づけていきました。
穴は貫通させず、板の厚み半分ぐらいまででOKです。
リューターの軸径が3mmの方は、こちらがいいかも知れません。
穴に脚を付ける:100均瓶のフタでミニチュアカフェ風テーブルの作り方:彫金スキルを使って
木工ボンドをたっぷり絞って、脚を差込みます。
乾いたらボンドを木片面に付けて、瓶の裏に貼ります。
中央に脚がくるよう、木片の位置に注意しましょう。
完成:100均瓶のフタでミニチュアカフェ風テーブルの作り方:彫金スキルを使って
完成です。
フードを置いてみました。
捨てる寸前の瓶のフタから作ったとは思えない仕上がりではないでしょうか?
テーブルクロスとかも敷きたくなっちゃうね♪
まとめ:100均瓶のフタでミニチュアカフェ風テーブルの作り方:彫金スキルを使って
脚の部分をクルッと曲げて、猫脚家具みたいにしても良かったんですが、3mmの真鍮線ってそんなに簡単に曲げられるシロモノではないので、今回はあえてシンプルに仕上げました。
2mmぐらいなら曲げやすいかも。今度は猫脚チックに曲げてみたら、もっとロココ調家具に近づきそうです。
これぐらいの簡単な彫金なら、高価な彫金だるまもリューターも要りません。むしろ、Amazonで購入できる、数千円程度のものの方が気楽に挑戦できるのでは?
それにしても手元にある材料で、こんなおしゃれな家具ができるなんて、ミニチュアって楽しいですよね。
あと、彫金の技術があると、ジュエリーを作るだけでなく、こんなハンドメイドもできるので、作品の幅は広がりますよ。
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作ったミニチュア家具はショップで出品するかもしれません。商品は、こちらからご覧頂けます。
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