ファスナーが壊れたかなと思ったら、次のことを試してみて下さい。
1 ファスナー全体にオイルを塗る
2 スライダーをペンチで締める
ジャケットのファスナーが上がりにくい、上がったとしても下から開いてくる、というお悩みをお持ち方も多いのではないでしょうか。
そんな時に、捨てたり、ファスナー交換をしたりする前に、試していただきたいことがありますので、紹介します。
用意していただくものは、金具用オイルとティッシュ、平ヤットコですね。
オイルは手芸店や100円ショップでも売っています。
平ヤットコは、内側にギザギザのないタイプが、ファスナーに傷をつけないので安心です。
この3点を使ってファスナーを直していきます。
ファスナー全体にオイルを塗る
まずは、動く部分、スライダーの滑りが良くなるように、オイルをたらします。
ティッシュを下に引いておいて、洋服が汚れないようにします。
オイルをさしましたら、ファスナー全体に塗り広げるような感じで、スライダーを動かします。
オイルが行き渡らない部分がある場合は、直接塗りこんでいきましょう。
必ずお洋服が汚れないように、下にティッシュを引いてくださいね。
これで、ファスナーの歯、務歯といいますが、務歯の滑りは、だいぶ良くなるはずです。
最後にティッシュで軽くオイルを拭き取ります。
ここで一度、スライダーに差し込む部分、蝶棒を差し込んで、スライダーを上げてみましょう。
この工程だけで、直る場合もあります。
直らない場合は、次の工程に進みます。
スライダーをペンチで締める
スライダーが緩んでいるからファスナーが開いてくる、ということが考えられます。
見た限りでは、緩んでるようには見えないんですが、ミクロの世界でスライダーがちょっと緩んでいる可能性があります。
平ヤットコで少しずつスライダーを締めていきます。
挟んで少しだけ、もう、0.1mmぐらい縮めるつもりで軽く力を入れます。
ほんの少し締まったかなという感じで結構です。
そしてまたスライダーを上げてみましょう。
スライダーを締めることで、務歯の噛み合わせが良くなるんですね
このようにして少しずつ、スライダーを締めては上げて、を繰り返していきます。
スライダーを締め過ぎると、今度は上がらなくなってしまうので注意ですね。
ファスナーを上げる際は、蝶棒をしっかりと差し込むことが大事になります。
また、生地を噛んでしまわないように注意しましょう。
服の構造上、どうしても噛みやすい箇所もありますので。
はい、これで務歯が解けなくなりました。スライダーをちょっと締めたことによって噛み合わせが良くなった証拠ですね。
ファスナーが引き上げにくいと感じる場合は、ファスナーを上に引っ張りあげるような感じで上げると、比較的上がりやすくはなりますし、生地を噛んでしまいにくくもなります。
特に金属のファスナーに関してはその傾向があります。
以上、ファスナーが壊れたかなと思ったときに、試していただきたいことを紹介しました。
試したけど直らなかったという場合は、残念ですが、ファスナーを交換しないといけません。結構、高額なリフォームになるかと思います。
ファスナーは意外とすぐに壊れてしまいますので、上げ下げは日頃から丁寧に行うようにしましょうね。
詳しい動画はコチラ↓